雑用によって得られたものと失ったもの

退職日記

小人閑居すると色々と考えるもので、

最近は就職氷河期時代の人たちを、

救済っていうことが書かれていて、

たまたま、

『最近の若い人は汚れ仕事をやらない』

とコメントされていたのを見て、

若いころに、

『1社目の品質管理課で雑用をよくやっていたころ』

思い出していました。

 

会社に期待される人とされない人の待遇の差

私が初めて勤めた会社は、

中小企業から大企業の間くらいでしたが、

会社に期待去れている人と、

されていない人の差が極端に大きかったと思います。

 

具体的には、

『会社に期待されている』人は、

  • 外部研修や資格の講習への参加(資格の費用も会社持ち)
  • 人事考課の高い仕事に就かせる
  • 上長クラスの飲み会などへの誘い(上の人に顔を覚えさせる)
  • 他部署とのかかわりの大きい仕事をやらせる
  • 危険な仕事はやらせない

 

『逆に期待されない』人は

  • 資格取得を求められるが全部自費
  • 成果を出しても評価されづらい仕事に就く
  • 危険で汚い仕事をさせられる。

 

私は、やりたい仕事があったと主張したため、

『会社から期待されない人』になっていた為、

営業から当時は出世が厳しいとされた

品質管理の部門に異動となりましたが、

その部署で

『無償残業(100時間越え/月)での技術的な業務の習得』

『雑用を極める』ことで

何とか出世はすることが出来ました。

 

ちなみに『無償残業』については、

1社目、品質管理課へ配属

に書いているので、

興味があったら覗いてみてくださいね。

 

当時の品質管理課について

私は営業から、

品質管理課への異動となりましたが、

品質管理課への異動の際、

『課員と他部署とのかかわりがほとんどない』

ことが気がかりでした。

一度この部署へ行ってしまうと、

通暁業務はルーチンなので、

  • 製造課から来た製品を分析して終わり
  • 何かあった時は製造課へ電話連絡して確認
  • フィードバックは主任か課長が行う

が主流となっていて、

他部署の情報が入ってこず、

以上が発生しても

『不合格のものを作ってくる方が悪い』

とそれで終わり。

 

そもそも、この部署は、

『工場の中の女性をひとまとめ』にしていた部署だったので、

どちらかというと、

『出世とかどうでもいいから定時に帰れれば良い』

という人がメインの部署だったとおもいます。

 

逆に言えば、

『雑用などは極力避けて、早く帰りたい』

といった人が多い場所だったということにもなりますね。

 

そんな部署に男性が移動すれば、

  • 力仕事担当(廃液の処理)
  • 蛍光灯などの高所の備品取り換え担当
  • 資材からの荷物運び担当

ある程度雑務をこなしてからは

  • 他部署との折衝担当(営業だったから)
  • 安全衛生担当

などなど、様々な雑務をすることになります。

最初は少し腐りましたが(人間が大きければよかったけれど)

最終的にはそういったことも含めて、

出世につながったので良かったと感じました。

 

 

雑用をする際の時間の確保

当時の私はルーチンではなく、

『最初に提示されていた技術的な作業をしたかった』為、

作業の効率化を行って、空き時間を作るようにしていました。

具体的な方法としては、以下のようにやりますね。

 


分析の作業は、

  • 機器分析:下処理を行って担当者に渡して一気にやる
  • 個別分析:早い者勝ちで好きな時間にやる
  • 特殊分析:やれる人に回ってくる(好きな時間にやる)

となっているので、

最初の業務分担と

周りの人の作業ペースを考慮して、

  • Mustな機器分析の下処理の時間の算出
  • 他の作業が集中しそうな時間帯を避けて個別分析
  • 特殊分析は自分で時間を決める

ことで、ある程度好きな時間に雑用の時間を確保して、

作業を行うようにしました。

 

 

雑用は根回しが大事

課内については『お局様に根回しすることが肝要です』

『この時間帯あたりにやろうと思いますがどうですか?』

と言っておくとスムーズに物事が運びますね。

 

他部署絡む場合は、

そろそろかなってところで、

『そこの担当者』

他の雑用の帰りあたりに顔を出して、

『そろそろっぽいんですけど、近日中都合どうです?』

なんて声をかけると、

『前の人と違っていろいろ気を使ってくれてどーもね』

みたいな感じで物事が進んでくれますね。

ちなみに、そうしておくと、

『実はこういったところを気を付けてくれると助かる』

みたいな相談もしてくれるので、

『課に持ち帰って、課の意見も取り入れた上でやりやすくする』

そうすることで

だんだん美味しい雑用に育ってくれます。

 

…たまに

『そこまで育てたところで他の人に流れる』場合もある。

(先輩が上にあがるために実績が必要)

けれど、それはそれで

『そこまで魅力的な仕事に昇華させることが出来た

と思えればよいかもしれないですね。

 

汚れ仕事も信用があがるかも

妻に話して少しドン引きされたのが、

『トイレのつまりの解消』でした。

 

当時、総務が『節水トイレ』を導入したのですが、

さらに経費節減のため

『再生紙』のトイレットペーパーを採用したところ、

女子トイレから悲鳴が発生しました。

なんと、トイレが詰まって汚物が散乱…。

(お食事中の方は申し訳ありません)

 

その後、数回マンホールを空けて、

つまりをとったのですが、

数回やった後に総務と課長に以下の通り進言しました。

  • 再生紙のトイレットペーパーは水に溶けづらい
  • その状態で節水トイレで少ない水を流す
  • さらにマンホールの中の配管が細すぎて詰まる

ということで、

トイレの配管工事をしてくれることとなり、

無事平穏な日々を取り戻すことが出来、

少し周りからの信頼を得ることが出来るようになりました。

 

…今考えると、あのマンホールの中身は

二度度見たくないものですね。

 

安全衛生推進員と御用組合の役員へ

そんなこんなで、

色々な雑用をこなしていくうちに、

安全衛生推進員に私はなることとなり、

様々な課内の問題点を解決する手助けを

行うことになりました。

 

詳しくは

1社目、品質管理

に書かれているので、

興味があったら見てくださいね。

 

また、御用組合の役員になることで、

  • 会社との賞与の交渉
  • 他部署との飲み会への参加

等も出来るようになってきました。

 

最終的には、課の代表の代理として、

『工場全体の安全衛生会議』にまで

出席できるようになりました。

 

今考えてみれば、

『たかが雑用から随分と大きな仕事までやれるようになった』

と思います。

 

 

結局出世はできるのか

私の場合は

『他部門から見れば1年遅れ』でしたが、

主任クラスに上がることが出来ました。

 

ただ、『品質管理部門でその速さは異常』だったので、

悪意がある人からは、

『係長(先輩)の腰巾着だったから』

などと揶揄されることもありましたが、

それはそれで…。

 

主任というと大したことは無いと思われがちですが、

揚がるための条件として

  • 課長からの推薦
  • 工場長からの了承
  • 試験問題の内容通知(大まかな内容)
  • 試験の合格

が必要となります。

課長からの推薦があっても、

工場長ではじかれることがかなり多いので、

その点では工場全体の安全衛生会議に出席できたのは、

大きかったのかなと思っています。

 

 

雑用をすることで失ったもの

こうして私は雑用を極めていくことで、

会社から期待されている人の

  • 上長クラスの飲み会などへの誘い(上の人に顔を覚えさせる)
  • 他部署とのかかわりの大きい仕事をやらせる

を得ることは出来ました。

 

ただ、

  • 自主的に残業して技術的な仕事を習得する
  • 汚れ仕事も最後までやり切る
  • 自分が望まない部署でも仕事は頑張れる

といった社内の経歴から、

『あいつは何でもやる』

という風に見る上長もいたと思います。

 

その結果、

週6夜勤で倒れるまで働かされる。

1社目、技術試作設備での応援~製造技術への配属

 

成果を出しても、福島行き

1社目、製造技術~退職

 

につながったのかもしれないですね。

 


結局私は職を失うことになりましたが、

『雑用を通じた経験自体は良かった』

と今でも思っています。

 

『会社から期待されなくても、

仕事を広げるために自主的に努力出来た』

ということは、今でも自信につながっているし、

良い思い出として残ってはいます。

 

 

ただ、もし私のように雑用を誠実にこなす人がいるなら、

『将来どのようにキャリアを進めたいのか』

を考えながら進めると、

より良い結果となって帰ってくるのではないでしょうか。

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